生産管理部門に配属されたあなたが最初に気がつく課題はMRP(資材所要量計算)生産管理システムは役に立たないことではないでしょうか。
MRPのメリット・デメリット
MRPは各部品の必要時期を個別に計算し、調達リードタイムを考慮したタイミングで部品の手配がされます。
MRPの使えない理由
MRPは曖昧な情報では正しく計算されない。タイムフェンスない変更は出来ない。
- 受注生産の企業が多く受注が変動する
- 調達リードタイムが固定ではない(最近は半導体不足で割当運用のサプライヤもある)
- 工数(特に人員は一定)一定のため生産数の最大制約がある
- 工程は時間単位で生産されている。
受注の精度が低いとMRPは機能しない
受注が安定している時はMRPは機能しますが受注が増加すると部品の欠品が発生し担当者は生産調整の業務に追われている。責任者は受注に対応するため生産計画を積み上げるが部品が集まるころには受注が減少しその部品不要となり在庫になる。キャッシュフロー改善のため在庫を絞るがまた受注が増え部品が不足するといったことを繰り返しています。結局、受注が精度が悪いとMRPは役に立たない。
各商品にあった生産管理運用をエクセルで簡単作成する
40年以上前の汎用機でMRPの計算は夜間でしか処理出来ませんでしたが今ではPCで何万件ものデータも簡単に集計出来るようになりました。また、プログラムの知識がなくても消費量も簡単に計算ができあます。
- 情報システム部署から提供されるデータを活用する
- 繰り返し業務は自働化する
- 問題点を見える化して対策を行う
まずは消費計算をエクセルで計算する考え方を説明します。